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よみたい!ネット
エッセイ

 

シリーズ 天使、なんて呼べない。
第4回 春のTDL ボン・ヴォヤージュ?珍道記

柊野ポネ  
 

 

 春爛漫の季節ですね。
 ユーガの通う「あねもね」クラスも今年はもう1学級ふえ、新任の先生へのあいさつもおわり、(ユーガは去年に引きつづいてシーナ先生でした)なんとかスタート。みなさん、いかがおすごしですか?というかんじですね。

 

 さて春休み。もー終わっちゃったんだけど春休み。疲れにいくよーなもんだからやめろっていう声をふりきって、子連れで(しかも母子だけで!)ちょっと遠出をしてまいりました。ユニバーサル・S・Jと思うでしょ?
 そー、だからねぇ、今はそっちが旬だから大丈夫かな、と思っていたんだけど、やっぱ甘かった。いつにもまして人、ひと、ヒト。春休みの東京ディズニーランドへいってしまったのだ。

 

 もーね、とにかくあそこはコドモの学校休ませて平日にいくのが、いまや常識だとはわかってはいたんだけど。今回は幼稚園入園前に週3で通っていた療育施設のころからのつきあい、母4子4、総勢8人でかためてみました。(とゆーことは、コはそーゆーコばかり、ということね)

 

 4月なのに暖かいのか寒いのか、荷物はあまりふやしたくない、でも何がおきるかわからないから着替えだけはね、と出かけるまえから荷づくりで頭を悩ませる始末。(温泉なら母たちもお気楽なんだけど)。家族で年に何回も出かけているリピーター族のコもいるんだけど、なんせこの人数、このメンバーですからね。まっ、無理をせず、だけど心おきなくメいっぱいみんなで楽しもうね、ということで。ユーガにとっては二度めのTDLの旅となった。

 

 いって今回大活躍だったのが、事前予約しておいたゲストアシスタンスカード。アトラクションに限り提示すれば待ち時間を短縮して入場できるというスグレモノ(といっていいのかな)。アシスタンス内容もそのひとのハンディの持ちようでさまざま。私たちは車いす移動のコがふたりいたんだけど、ユーガもふくめて専用の入り口から「すみやかに」ご案内というサポートでした。

 

 何時間もならんで待っているひとたちを横目に、ススス−っと「プーさんのハニーハント」に入っちゃったときは、正直「うそー、すごいじゃん」という感想であったね。そのときの心境というのは、いいのかなあというひたすらの謙虚な思いと、いつも苦労してんだもん、いいよね、こーゆーときぐらい、というオバサン的ひらきなおり精神のせめぎあい。
 「このカードに頼らず待てるときは待とうね、コドモの教育のためにも」とかもいってたんだけれど、やっぱりいっぱい使ってしまいました。
  待っていたみなさん、許してね。あまったれでワガママなショーガイ児には育てないように努力しますから。

 

 しかし。実際ひといきつきたいけれど、休める場所がないというのが現状だった。だから、つぎつぎアトラクションをのりかえてのりながらそこで休み、合い間にパレードを待つという格好に。ポップコーン買うのに1時間待ちじゃあ、あとはいうに及ばず。
 ユーガ自身は、パークに入ったはじめこそニコニコとまわりをみる余裕があったが、そのうち事前告知もなしにほかの母たちにひっぱられて、以前は身長制限でパスできなかった「スプラッシュマウンテン」にのって内心はビビッテいたかもしれぬ。歩きつづけて、1日目はとにかく終了。

 

 ホテルに帰る。宿泊先は昨年オープンのアンバサダーホテルのアンバサダーフロア。(わかる方にはわかると思うんだけど。けっして自慢ではありませぬ♪)6時半予約の「シェフミッキー」で夕食をとる。
  これがまたおおごとなのだね。なんか最近外食になると荒れるユーガ。私の膝にのって食事をしたり、マナーがいちぢるしく悪い。
  ディズニーのキャラクターたちがテーブルにやってきて写真撮影となっても目線はひたすら皿を追う。食べるのにあきると床に寝転んで「101」の絵本をみる。(ミニーちゃんも、びっくりしてたよ、あれは)悪いじゃないよね、もっと感激しろよっ。
  ミッキーがつかまえてくれてやっと笑顔のカメラ目線でシャッターが押せたときは、彼も(彼ってミッキーのことね)手をたたいてよろこんでくれた。ホントにお世話をおかけしました。

 

 そして翌日。母たちはお昼までゆっくりホテルですごす。コドモたちは隣接されているショッピングタウン「イクスピアリ」にある託児施設「キャンプネポス」にそれぞれが今回初参加。児童心理を学んだエキスパートぞろいのスタッフということらしく、ユーガもそのなかのおねえさんにひとりついてもらって、1時間半ほどの「フリーキャンプ」を体験した。

 

 「ユーガくん、よろこんでましたよ。おじいさんの樹とハンモックがいたくお気に入りのようでずっとそこで遊んでました。ユーガくんの見る視線に私もあわせてみたら、きれいな星がたくさんみえました。すてきなものがきっとみえてるんですね。楽しい思い出をありがとう」
  と声をかけていただく。
  ちょっとコソバユイ感じもあるんだけど、こーゆーことってあまりね、実生活ではいってもらえないですよね。日本ではとくに。でもここTDL界隈では、そーゆー会話が自然にかわせられる雰囲気があるのは事実だと思う。

 

 出発前にもあれやこれやで問いあわせや予約をしたときにも、「うちのコドモ、ショーガイ児なんですけどいいですか」とか、お伺いをたてたりするんだけど(いちおうね)、驚かれないもんね。即答で、はい、ぜんぜん問題ありません、みたいな対応をあちこちでされちゃうと、やっぱアメリカよねぇ、という気になる。
  私自身はウォルト・ディズニーの世界観にはちょっと勘弁してよ、という部分も多いんだけど。(どっちかというとTDLも一度いったらしばらくはけっこうでございます、という方だから)
 私たちのようなコをもつ母たちの心のよりどころになるというのもわかるというか、こーゆーとこにもあるんだろうなと納得する。やっぱり夢と魔法の王国なんだろーね、ここは。
 見せかけの華やかさだけじゃない、私たちがいきるうえでの必要な、ほんものの豊かさを、 いつも祈りつづけているのかな、とも思う。

 

 午後からまたパークへ。「パーティーエクスプレス!」のパレードにいっしょに歩いて参加する。これも新しくゲートウェイ横にできたショップ「ボン・ヴォヤージュ」でいくつかのグッズを買い、その調子で夜の「ファンテ・イリュージョン」まで。これはよくビデオでみているのでユーガもおなじみ。そんなコドモたちの笑顔をみていると私もうれしくなる。きてよかったね、みんな。
  とにかく迷子にもならずユーカイもされず帰ってこれました。ママは2日間歩きつづけたのが腰にきて今も後遺症をひきずっておりますが。
  ほとぼりがさめたら、またいこっか。やっぱり温泉がいいかな。

 

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