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エッセイ
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| 第18回 Gという名の素顔 |
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| 柊野ポネ | |
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年があけて。そろそろと動きはじめているころ。今年はちょっとスローペースをなにごとにも心がけてみようかと思ったり、思わなかったり。年末からお正月にかけて諸行事をこなしている自分から、日常の自分が戻ってきても走りださないアタクシです。いや、実家に帰っておせちを食べ、なにもせず考えず、ぽわーっとしている自分が本当の私なのかもしれぬ。そんなこんなでひと月がすぎる。
最近のユーガ。学校や「塾」帰りのあと、家でもっぱら自分の部屋にこもって「基地」づくりにはげんでいる。押入れに入りこんだり、ベッドからふとん類をひきずりおとして、部屋の片隅に自分の周りをかこむ「砦」をつくる。クッションやぬいぐるみが部屋中にちらばって、足の踏み場もない。部屋をのぞいて姿がみえないので、おわっ、出てった?とあわてて窓から公園のジャングルジムをチェックしていると、もぞもぞ動くヒトの気配が。今度はベッドと壁のせまい隙間に体を押しこんで目を光らせ、じっと寝ているヤツがいる。
自分の体格を自覚できないから、そうやって他と接触することによって確認しようとしているんです、とST(言語訓練士)の先生にいわれたことがあったなぁ。ほかに害を及ぼすことでもないので、そーゆーときはできるだけ自由にさせている。しかし今朝などは寝ているユーガを起こしにいったら、ベッドからぬけだして「基地」のなかで毛布にくるまって寒そうに寝ていた。夜中にひとりで起きて移動をこころみたらしい。
ユーガは自閉症と一応いわれていて、独特のこだわりがある生活をおくっていると思われがちなんだけれど、(ほら、古い映画で恐縮ですが、わかりやすい例でいうと「レインマン」のダスティン・ホフマンなんかこだわりまくって演っていたでしょ?)でも今は、昔にくらべるとショーガイ児の早期発見!療育が地域でも充実してきているので、学童期にはいると行動が激しいタイプのGちゃんでも(自閉の「じ」イコールGです。私たち母同士でときどきこー呼ぶ♪親しみこめて)少しずつ落ちついてくるコドモたちが多いらしい、のです。
最近は、テレビでも自閉症のヒトが登場したりするドラマがよくありますよね。ちょっとまえまでは、これがいかにも教科書どおりのいわゆる「自閉症的」特徴がこれでもか、とばかりにでてきて笑っちゃうときがあった。
年相応な振るまいができて、行動においてまわりのヒトの手をあまりわずらわすことなく毎日が暮らせるようにと願いつつ、でもあきらかに「フツー」のコとは遠い隔たりがあるユーガのこれからの少年時代、その「個性」をいかにして育み、どうしていくべきか、と最近よく思う。 |
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