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健康コラム

 

要節子の
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第11回「音楽」

 皆さんは、音楽といえばなにを思い浮かべますか? クラシック、ジャズ、ロック、それとも演歌、童謡?
 好きな音楽を聴くと、人はどんな反応を示し、それがどんな影響を及ぼすか。今回は音楽について、特に最近は「音楽療法」とも言われている分野について、取り上げてみます。

 人は、音楽を聴いて喜び、慰められ、そして明日への力を与えられています。そのような音楽の力を、病んでいる人たちへの治療に利用する、音楽療法の活動が、近年盛んです。実際にいくつか、紹介してみましょう。

 小学校2年の女の子が、映画のテーマソングを聞いて、記憶喪失から回復したり、事故で長期間意識を失った患者自身が、リハビリテーションでピアノを弾いて、記憶が回復した、ということもあります。老人痴呆の患者は、過去の追憶の場面に連れていくと、感情や言葉が出てくることがあります。
 このようなことから、音楽が、ある記憶を刺激し、その追憶が血行の改善を促し、それが言葉や感情を引き出してくるらしいということがわかり、これを利用する治療も行われています。
 また、歌を歌うことで、気管支ぜんそくの治療にも良い影響を与えていることが知られています。
 これらは全て、音楽がもつ、大きな力だといえるでしょう。

 今日、ストレスの多い社会になり、多くの人が神経的に疲れ、苦しんでいます。そう、半健康という言葉がぴったりの状態が、身体に現れていますね。
 最近なんとなく具合が悪い、疲れやすい、目覚めが悪いなど、思い当たる方が多いかもしれません。でも、医者では病気と診断されず、健康感を半分害している人が、増えているのです。
 そんな人々にも、音楽は素晴らしい威力を発揮します。

 人は、音楽を聴くとき、自分が求める音楽を非常に敏感な嗅覚で嗅ぎ分けます。いいかえれば、私たちの心は、音楽の中に心と同じ感情を敏感に嗅ぎつけ、それに浸ることによって、心を癒すことができるのです。
 そして、好きな音楽は時(気分)によって、変わってしまいます。沈んだときは悲しい曲、楽しいときは軽快な曲、知らずに選んでいます。
 これは「同質の原理」といって、人間の本能なのです。
 が、しかし、悲しいからといって、いつまでもそれに浸っていると、その心理状態から脱出できなくなります。
 そこで、心の病んでしまった患者(不安神経症など)に、音楽療法を施すわけです。はじめは今の気分に合った曲を聴かせますが、少しずつ、気分を変える曲に方向を進めていくのです。そして、最終的に病状を改善していきます。
 これらは音楽療法士という専門家の判断を必要とするところで行われます。ですが、我々一般人にも、できることはあります。

 数年前、「1/f ゆらぎ」という言葉が流行りました。快い感覚は、変化が決して激し過ぎず、また少な過ぎもせず、適度な刺激量の時間的変化がある場合に生じます。「1/f ゆらぎ」は、その快い感覚を与える時間的変化による刺激のことです。自然界においては、小川のせせらぎ、小鳥のさえずり、なぎさに打ち寄せる波、そよ風、脳波のゆらぎ(α波=人間が目を閉じたときに出る)などがあります。
 もちろん、日常生活から離れてこれらを体験できることが理想ですが、時間的になかなか余裕がないのが実情でしょう。そういう場合、手軽に聴けるメンタルディスクもあります。一度、耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
 ほんのひととき快いサウンドに浸ることによって、ストレスを解消し、心身をリフレッシュさせ、明日への活力を高め、心を癒すこともできるでしょう。

 音楽を選んで聴ける時代です。皆さんにとって最高の音楽をみつけてください。

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