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第5回「入浴」
皆さんは、自分の身体が完全に健康体であると、断言できるでしょうか?
おそらく、多くの人が精神的ストレスや胃腸障害、高血圧、糖尿病、肝臓病などで、人知れず悩んでいることと思います。
これら、現代病の厄介なことは、薬だけでは完治させることがなかなか難しいところにあります。
そこで、温泉療法、と言いたいのではありますが、今回は毎日の生活の一部である、身近なお風呂について、その効果と効用を取り上げてみます。
お風呂には、温熱、水圧、浮力、という三つの作用が働いています。
では、温熱作用とはどんな効果か。
それは、新陳代謝を活発にすることです。ぬるめのお湯(38℃〜40℃)によって、自律神経系の副交感神経の緊張を高めることができます。心臓の負担も少なく、血圧も徐々に下げ、鎮痛効果があるため筋肉の痛みも和らぎ、精神的に落ち着いた気分になる鎮静効果もあるのです。
逆に、熱めのお湯(42℃以上)ならば、身体の中のいろいろな血管が縮んだり、拡張したりして、血圧を調整します。血液の流れが活発になり、腎臓の働きが促進されて尿の排泄作用が高まったり、発汗作用、痛みの緩和、胃酸の分泌を抑えたりする作用もあります。
温度の違いによっても、身体に与える効果はさまざまなのですね。
次は水圧。これは、筋力、呼吸機能を高めたりすることに役立ちます。
水圧により、肺が圧迫されて縮みますが、これを広げようとして呼吸数が増えます。そのため、静脈の血液やリンパ液が一斉に心臓に戻ってくるので、呼吸運動や心臓の働きが活発になるのです。
三つめの浮力は、機能障害を改善します。
水中では、陸上に比べて体重が軽くなり、運動がしやすくなります。お風呂の中で身体を動かせば、水の抵抗によって筋肉の強化にも役立ちます。神経麻痺や運動機能障害を起こしている人のリバビリテーションにも、お風呂やプールが利用されていますが、その理由はここにあるということ、おわかりいただけると思います。
この三つの物理的作用によって、身体全体の調子を整え、病気を治す力、身体の抵抗力を高めることができるのです。
そして、ストレスの解消、健康増進、病気の予防、治療、回復に、お風呂は大変効果があると言えるでしょう。
さあ、今夜はぬるめですか?熱めですか?いずれにせよ、湯あたりにはお気をつけて、お楽しみくださいね。
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